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住めば住むほど味が出る、一緒に年をとって行きたくなる家
リフォーム 2025.06.24
コンセプト・ポイント
全体のコンセプトは「住めば住むほど味が出る、一緒に年をとって行きたくなる家」です。このコンセプトを実現するために、自然素材(無垢の板、珪藻土、着色用のオイル(植物オイル))をふんだんに使いました。それは、既製品を使った場合だと傷は汚れとなり、「新築の時が一番きれいだったね」となりますが、自然素材を使うと普通に生活して着いてしまった傷でも年が経つほどに味になるからです。家と一緒に年をとり、思い出が詰まった家になる様、思いを込めてお客様と一緒に創作しました。
  

ちなみに、外壁に使っている板は18mm 厚のレッドシダー(米杉)です。無塗装のまま使用して、ナチュラルな感じに仕上げました。
レッドシダーは5年も経つと、色がシルバーグレーに変わってきます。
そのまま状態で、ビンテージな風合いを出すのも良し、焦げ茶に着色してちょっぴりモダンに仕上げるのもよし、5~10年後にお客様と一緒に相談して決める事になっています。
 


トップライトのある明るいキッチン

キッチンの天井にはトップライト(天窓)を設けてあるので、昼間は照明がなくても明るいです。床のタイルは床暖房になっており、冬場に足が冷たくなる心配がありません。キッチン側壁のタイルは、お客様のお好みで選んでいただきました。写真正面に見える扉は、オークの板で製作し、オイルで仕上げてあります。




お客様手作りの鉢を使った手洗い

手洗いには、造作したホワイトアッシュのカウンターの上に、お客様が製作された鉢を造り付けました。お子様が模様を描かれた手作り感のある鉢なので、手を洗うたびに笑顔がこぼれてきそうですね。




お客様のデザインを元に設計したTVカウンターと本棚

TVカウンターと一体となった本棚は、お客様のデザインを基に、無垢のホワイトアッシュを着色して造作しました。TVカウンター下に在る引き出しの板目はつながっていて、とてもきれいに仕上がりました。




リビング&ダイニング

リビングとダイニングの壁・天井は、珪藻土で仕上げてあります。普通、天井まで珪藻土を塗る事はないのですが、壁と同じ仕上げにすることで、一体感が出て、こんもりと落ち着く空間になります。ダイニング側の天井に見える梁は、家の強度を保つための構造部材ではなく、飾りとして、わざわざ構造材の下に取り付けています。床はオーク(ナラの木)のフローリング材に植物オイルで仕上げ建具もお客様の希望を基にデザインしました。




こだわりのリビング入り口の扉

リビング入り口の扉は、特別にオーダーしたオークで製作しました。ガラスはアンティークガラスを使い、上部の欄間にはステンドガラスが入っています。お客様お気に入りのこだわりのある扉です。





ミシンの置いてある作業スペース

ミシンの置いてある作業スペースは、お客様の希望を聞いて設計~製作しました。スペースが広いので、パソコンスペースとしても使えます。作業スペース上部にある丸窓は、和室と繋がっており、和室からリビング・ダイニングの様子が伺え、お客様のお好みです。




家全体の包まれ感に一役買う階段

階段の壁と天井も珪藻土で仕上げてあり、家全体が包まれ感のある居心地の良さがあります。階段のステップも無垢の板で仕上げてあります。




子供部屋は将来を考えて設計

子供部屋には、ドアが2箇所あり、将来2部屋にすることもできます。




子供部屋の一面だけクロス(壁紙)を水色に変えてアクセントを付けてあります。お子様には大きなキャンパスとして見えるのでしょうか、動物の切り絵が貼ってありました。




ウォークインクローゼットにミニ書斎もある寝室

寝室には、使い勝手を考えて、フローリングが敷かれたウォークインクローゼットとミニ書斎を設えてあります。ミニ書斎には、パソコンが備え付けてあり、寝る前にちょっとインターネットで調べ物したりできます。書斎の机、壁掛けTVの下に在る埋め込み棚もお客様の希望で造作しました。寝室一面を焦げ茶色で統一し、落ち着いた空間を演出、寝るところには畳が敷いてあり、ご夫婦がくつろいで過ごせる空間になっています。